2020.12.25

BAE 2020年アクセスランキング「下半期ベスト10」!

VRコマースやコンタクトレスなど、注目ワードがずらり!

2020年7月~12月に注目された、「BAE 2020下半期アクセスランキング」を発表します!

今年の下半期は、新型コロナウイルスの影響を受け、さまざまな領域において「コンタクトレス(非接触)」が大きなキーワードとなりました。プロモーション領域においては、オンライン上でいかにユーザーとのエンゲージメントを高めるかが重視されたことが、今回のランキングにも反映される結果となりました。

それでは早速、第10位からご覧ください!

目次

オンラインを起点とした、注目ワードがずらり!【第10位〜6位】

<第10位>
掲載日:2020.06.24
イベントやショッピングを非接触で実現。人々を体験で魅了し、躍進するVR市場
ニューノーマル時代を知る VR業界 VRコマース編

2020年4月29日~5月10日に開催された、VR空間内での大規模な展示即売会「バーチャルマーケット4(Vケット4)」。コロナの影響でリアルイベントが中止となるなかで、代替手段を模索していたイベント会社や広告代理店を中心に、同イベントには問い合わせが殺到したといいます。VRは現在、イベントやキャンペーン利用はもちろん、コンタクレスで商品を販売できる、VRでモノを売る「VRコマース」へのニーズも増加するなど、リアルとVRを行き来する世界の経済活動が活発化しています。ニューノーマル時代の新市場を紹介した本記事が第10位にランクインしました。

<第9位>
掲載日:2020.05.15
5G時代のスポーツ、エンタメ配信にイノベーションを起こす新たな「自由視点映像」とは
「SwipeVideo」が創る動画配信の新たな価値とUGCの新時代

「5G」への注目度が高まるなか、動画コンテンツの価値や役割がますます拡大しています。特に注目されているのが、スポーツなどのライブ中継でおなじみの「自由視点映像」です。とあるイベントのチケットに、通常の映像+自由視点映像が見られる特典をプラスしたところ、一万円前後のチケットを数千人が購入。視点を変えて、何度も同じコンテンツを楽しむユーザーが続出しました。プレーヤーの目線でのスポーツ観戦、アーティストと目が合うライブ映像、撮影対象と撮影者を同時に見られるメモリアル映像など、今までの常識を覆す“視聴体験”は、今後もさまざまな形で活用されそうです。

<第8位>
掲載日:2020.04.09
女性視点で紐解く! 新しい消費行動「パルス型消費」
「パルス型消費」時代の新常識“コスメはTwitterで売れ”

Googleが提唱する「パルス型消費行動」とは、日常生活で必要なものは、スマホの普及によって、「欲しいときにその場で買う時代が到来した」ことを言語化したものです。その消費行動を女性視点で紐解き、購買ファネルの変化や、Twitter発の“バズコスメ”などの現象を紹介。SNSとEコマースを組み合わせた「ソーシャルコマース」の有用性を感じさせる、現代ユーザーの消費行動を紹介した記事が上半期に続いて、下半期でもランクイン。年間を通して、多くのアクセスを集めました。

<第7位>
掲載日:2020.05.13
SNSの投稿から感情を読む、テキスト感情分析技術の実力
膨大なビッグデータが集積する「動画」メディアとの連動も

世界レベルの会社でも障壁が高い「日本語の感情分析」。だからこそ、そのポテンシャルは非常に高い分野となっています。記事で紹介したCINC社では、すでにSNSの投稿などを分析することで、商品への反応を調査するなど、マーケティング活用も可能なレベルに達しており、加えて、AIの学習量によってさらにその精度は高まっていく予定です。今後は、評価サイトやECサイトのレビューなどの口コミを分析して商品開発に生かしたり、イベントで回収したアンケートを分析したり、といった応用も考えられます。深い顧客理解を促す「SNSの投稿分析」は、来年も注目の分野となりそうです。

<第6位>
掲載日:2020.07.15
耳から心に響く「ASMR動画」のポテンシャル──その効果とは?
聴覚から訴求し、臨場感を生み出す体験価値

Autonomous Sensory Meridian Responseの頭文字を取った「ASMR」。日本語では「自律感覚絶頂反応」と訳されます。本来は視覚や聴覚、触感も含まれますが、近年は、主に聴覚による刺激によって生まれる心地よさや、ゾクゾク感がもたらされる現象をASMRと呼ぶ傾向にあります。耳から入って脳を刺激するASMRは、中毒性があり、最近ではZ世代を中心に人気を博しています。コロナ禍の現在、「体験」は限定的になっていますが、ASMRを活用すれば、音だけはリアルと同様、もしくはそれ以上の「ブランド体験」を届けることもできるでしょう。その強みを各社がプロモーションにも活用。記事では概要、事例などを紹介し、多くのアクセスを集めました。

新たな市場やサービスへの注目度が加速!【第5位〜1位】

<第5位>
掲載日:2020.02.26
空間の混雑状況をリアルタイムで可視化。人の流れを最適化する新たなソリューション
ユーザーの利便性と施設回遊率を向上させる「VACAN」

店内配置したカメラやセンサーの情報と、AIによる混雑状況の判断で、空席情報をサイネージに自動配信するサービス「VACAN」。飲食店の複雑なレイアウトやオペレーションの変更などに柔軟に対応できる独自性を持つため、コロナ禍のなかでは“3密”を避けるための仕組みとして、さまざまな業界が注目しました。混雑状況に合わせてクーポンを発行したり、広告を表示したりすることもでき、表示の最適化が進めば、ユーザーは「クーポンがあるなら少し待とうかな」といった意思決定もできるようになります。混雑状況を“見える化”するというニューノーマル時代のニーズを満たした新システム。その関心の高まりがそのままアクセス数の増加につながりました。

<第4位>
掲載日:前編 2020.02.04
掲載日:後編 2020.02.06
(前編)食領域の課題を解決し、食生活に新たな価値を生み出す「フードテック」
(後編)国内フードテックで注目すべきは“食のパーソナライズ化”を実現するソリューション

高まる「フードテック」への期待感。背景には、多様化する消費者ニーズに応えるIoTの台頭、食料危機やフードロスに対する課題感、主に先進国の高齢化に伴うヘルスケア需要の急増など、さまざまな要因があるようです。前編ではフードテックの分類や、新しい食の価値の創造ができるなど、基礎知識とポテンシャルを紹介。後編ではより具体的に、IoT家電と連携して、食のパーソナライズ化を進める注目サービスや、省人化を実現するロボティクスの導入事例、今後国内では高齢者向けや単身者向け、防災・災害時に向けたフードテックが求められることなどを紹介。上半期に続き、下半期も人気記事として、多くのアクセスを集めました。

<第3位>
掲載日:2020.03.18
拡大するメンズコスメ市場! その背景と現在地、ポテンシャルとは?
+tech labo 堀かおり×メンズメイクアップアーティスト 高橋弘樹

近年、世界的に注目を集める「メンズ向けビューティー市場」。日本のメンズコスメ市場は2018年までの10年間で約20%伸び、1,200億円近くに達し、さらに大手コスメブランドも参入し始めるなど、その注目度は高まるばかりです。日本ではZ世代の若者たちを中心に、“身だしなみ”としてのメンズメイクがすでに広く浸透しつつあり、就活セミナーでもその使い方がレクチャーされるほどです。そこに着目した、電通テック +tech labo(プラステックラボ)研究員の堀かおりとメンズメイクアップアーティスト 高橋弘樹さんとの対談記事が第3位にランクイン。拡大する市場の背景や現在地、ユーザーの実像などを紹介した記事は、メンズコスメ市場に注目する幅広い業界からアクセスを集めました。

<第2位>
掲載日:2020.09.15
現実を超えたミラーワールド「メタバース」が生み出す、超感動体験の正体
バーチャルがリアルを超越する日

バーチャルリアリティ「VR」のその先。それは現実世界すべての仮想化によって生まれる“ミラーワールド”であるといわれています。これは「メタバース」と呼ばれる概念で、世界の大手テック企業も現在、そのプラットフォーム構築に力を注いでいる状況にあります。なぜなら、そのポテンシャル、想定される市場規模は超巨大なものだからです。現在、メタバース世界の構築にいちばん成功している、といわれているのが3億5千万以上もの登録ユーザー数を誇るマルチプレイゲーム「Fortnite(フォートナイト)」です。今年4月、ゲーム内で実施された、人気ラッパーのバーチャルライブは、同時接続数1230万を記録。これは「未来のフェス」のカタチともいえるもので、バーチャル空間上でのライブのポテンシャルの高さを世界に示す出来事となりました。

<第1位>
掲載日:2020.04.03
成功するサブスク、失敗するサブスク。その違いとは?
成功の鍵は、“お得” “悩み解決” “便利”の設計

時代は「所有から共有」へ。シェアリングエコノミーの広がりと同時に、拡大傾向にある「サブスクリプションサービス市場」。定額制であることは、サービス提供側に、安定的な売り上げをもたらします。事業者であれば、その恩恵にあずかりたいと考えるのは当然のことですが、一見シンプルに見えるからこその難しさがサブスクリプションビジネスには存在しています。重要なことは、「いかに継続利用してもらうか」。そのために顧客の利用状況を分析し、サービスを改善していく必要があります。記事では、設計が命ともいわれるサブスクの成功事例と失敗事例を紹介。“愛され続ける”サブスクを生み出すためのヒントの詰まった記事が、上半期ランキング第6位から大躍進。下半期最大のヒット記事となり、見事トップに輝きました。


以上、BAE 2020アクセスランキング「下半期ベスト10」でした。
今回のランキングは、これまで以上に、「新ソリューション」「新市場」など、“新しい”ものへの関心の高まりを感じさせるものであり、あらためて、ニューノーマル時代の到来を実感させるラインナップとなりました。

今後もBAEは「プロモーション×デジタルの未来を届けるメディア」として、最新テクノロジーや生活者インサイト、世の中のトレンドなど、さまざまな視点からプロモーションのヒントをお届けしていきます。

さて、来年はどんな記事がランクインするのでしょうか。次回もぜひ、お楽しみに!

Written by:
BAE編集部