観光庁によれば、今年上半期(1〜6月)の訪日外国人の数は1589.9万人。この数字は、上半期としては過去最多のものです。2020年に向けて、約3,000万人を超える外国人が日本を訪れることが予想されています。
そこでサービス業界全体で急務となっているのが、多言語対応です。現在も翻訳アプリなどが多くリリースされ、現場で活用されていますが、万全とは言えません。そのなかで、大きな注目を集めているのが、接客用オフライン翻訳機「ili PRO(イリー プロ)」です。
同製品の開発・販売を手掛ける、株式会社ログバー 代表取締役 CEO 吉田卓郎さんに「ネット不要の翻訳機がいま、現場で求められる理由や背景」などについて、お話を聞きました。
――「ili」はオフラインで動作する旅行者向けの翻訳機です。IoT時代に、あえて“ネット不要”にした理由を教えてください。
――「ili」はデザインもそうですが、使い勝手も機能もシンプルですよね。
――“お守り代わり”ならば、余計に多機能であることを求められそうですが、シンプルな方がいいものなのでしょうか?
――そんな「ili」の、接客向けバージョン「ili PRO」が先日発表されました。接客に特化した理由は何ですか?
――7月末まで「ili PRO」の無料体験モニターの募集をしていましたが、反響はいかがでしたか?
――多言語による訪日外国人観光客の対応を実現する「ili PRO」。他にもさまざまな利用シーンがありそうですね。
――語学が堪能なスタッフを配置すれば、問題の多くは解決できると思います。しかし、それが決して容易ではないからこそ、翻訳機のニーズが高まっているのでしょうね。
――ちなみに、接客以外で「ili PRO」が活躍している場面もあるのでしょうか?
――たしかに「ili」シリーズは一方通行の翻訳機ですが、お互いに持っていれば、実は会話することも可能ですよね。
今後2020年に向け、さらに訪日外国人観光客は増加し、いま以上に「外国語の対応」を求められる場面・職種は増えていくはずです。あえて、一方通行のコミュニケ―ションとシンプルな機能にすることで双方のニーズを満たし、時短とコミュニケーションを可能にした翻訳機。さまざまな業界で広がり、店頭販促や接客対応など、様々な場面で活用され、インバウンドニーズに答えていけそうです。