日本が世界に誇るカルチャーのひとつである「アニメ」は、老若男女問わず、幅広い世代に支持されるコンテンツです。毎年発表される邦画のランキングにも、“必ず”と言っていいほど、近年アニメ映画がランクインしていることは、その裏付けとも言えるでしょう。
最近では、企業CMやキャンペーンなど、プロモーション領域でも、アニメの活用が増えています。その利点や理由はどんなところにあるのでしょうか?
多数のアニメCMを手掛け、今夏公開の『ペンギン・ハイウェイ』では、初の長編アニメ映画を制作、その映画本編素材を使用し企業とのコラボレーション動画を展開した、株式会社スタジオコロリド 取締役 宇田英男さんと株式会社ツインエンジンの鈴木啓央さんにお話を聞きました。
――先日公開され、大きな注目を浴びたアニメ映画『ペンギン・ハイウェイ』は、ツインエンジングループのアニメ制作会社・スタジオコロリド初の長編作品です。新たなファンを獲得する機会にもなったのではないですか?
――『ペンギン・ハイウェイ』は、街に突如現れたペンギンの謎を解く、少年が主人公の青春ファンタジーです。登場人物も愛らしく、企業とも多くコラボレーションしていました。企画段階から、企業との連携を意識していましたか?
――2社とも成功したプロモーション事例と言えますね。もちろん作品に魅力があったことも理由だと思いますが、「アニメであること」もそこに影響していたと感じますか?
――最近では、テレビCMでもアニメを使ったものを多く見かけるようになりました。その現状をどのように感じていますか?
――では、「アニメを使うことの優位性」は、どんなところにあるのでしょうか?
――今後もプロモーション領域における「アニメ」活用のニーズは高まると感じますか?
――今後、企業のアニメCMへのニーズがさらに高まれば、業界全体を巻き込んで、アニメコンテンツの在り方が変化していく可能性もありそうですね。
アニメに親しんだ世代が大人になったことで、アニメを活用したプロモーションは、幅広いユーザーへのアプローチを可能にしています。その豊かな表現力やストーリーによる訴求力は、世界観を構築するブランディングに向いた手段と言えます。日本国内はもちろん、海外への発信ツールとしても、アニメの活用は今後さらに拡大していきそうです。