2017.11.10

デジタルコンテンツEXPOで体験!視覚だけじゃない、「五感全体」を活用したVRの演出

プロモーション視点で最新テクノロジーを視察

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  • 日々、デジタル・マーケティングを勉強中の電通テック3年目社員、伊藤と申します。
    前回に引き続き、話題の現場へ足を運び、若手の視点でさまざまなテクノロジーをご紹介していきます!

    さて、今回は2017年10月27日から29日まで日本科学未来館で開催された、「デジタルコンテンツEXPO 2017」へ参加してきました。
    このイベントはデジタルコンテンツ技術をテーマとした国際的な展示会で、コンテンツ分野で活躍する研究者やクリエーター、企業関係者等が参加、展示をしています。

    今後のVRコンテンツは視覚だけでなく五感を使ったコンテンツが主流となる!?

    VR(バーチャル・リアリティ)は仮想現実という現実の視覚をなくし、別の空間を感じる装置です。
    現在まで、様々なVRコンテンツが登場し、体験できるイベントや施設が増えたこともあり、手軽に触れることができるエンターテインメントとなりました。
    ところで、通常「VR」というと、ハイクオリティな3DCGの映像で異世界へと導いてくれるような、視覚的なコンテンツが頭に浮かびやすいかと思います。
    では、リアリティを生み出すために必要な要素は、視覚で訴える映像表現のクオリティなのでしょうか。
    今回のデジタルコンテンツEXPOで体験したVRでは、少し違う答えが出せそうです。

    流動床インターフェース

    まず私が体験してみたのは、CEDEC(コンピュータエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス)など数々のイベントで話題になっていた、
    ものつくり大学と東京工業大学の共同開発の装置、
    「流動床インターフェース:液体のように振る舞う砂を用いたインタラクションシステム」です。

    砂場のプールの下から、空気を送り出すことで砂が液状化し、水のように床が流動化する展示を行っていました。

    バレーボールを砂場に沈めてスイッチを入れると、突然浮かび上がり、水に入れた時と同じような状態になりました。
    再び沈めようとすると、浮力が働いたような抵抗が生まれ、浮かび上がろうとします。
    激しくバウンドすることで、波が生まれ、浮かんでいたボートのおもちゃが動き出します。
    砂場でプールのような体験をすることができました。

    このインターフェースでは、VR体験の延長としての装置利用が想定されており、カヌーのVRと組み合わせることで水に浮かぶ浮遊感を身体全体で感じることができるそう。
    上記の応用で、波の発生もコントロールできるため、かなりの臨場感になるものと思われます。

    高臨場感VRヘッドセット

    次に、大阪大学 大学院情報科学研究科 / 明治大学 総合数理学部の共同開発の展示、
    「バーチャルな加速感覚を付加する高臨場感VRヘッドセット」です。

    身体に微弱な電流を流すことで感覚を刺激し、VRの映像に合わせて身体をコントロールする装置です。
    没入感の弊害となるVR酔いを解消するために開発されたそうです。

    こめかみと耳の部分に電気を流すパッドが貼られ、そのあとにヘッドセットとVRゴーグルを装着します。
    まず、電流を流す前のVRを体験し、同じ映像で、今度は電流を流してVRを体験します。

    電流を流している間は、こめかみと耳が多少ヒリヒリしますが、流す前の映像と比べ、体験中に感じた違和感がなくなっていました。 この時自分でもあまり感じていなかったのですが、身体が映像に合わせて傾いていたそうです。

    その他、五感を使ったコンテンツ展示

    ・空中超音波による匂い環境制御

    また、体感する上で触覚以外に嗅覚を使った展示もありました。
    東京大学大学院 新領域創成科学研究科 複雑理工学専攻 篠田・牧野研究室が開発した、
    「空中超音波による匂い環境制御」です。
    超音波を飛ばすことで、人の鼻に直接匂いを届けることができます。

    赤外線立体カメラで顔と鼻を検知し、匂いを水蒸気で可視化した煙を超音波で鼻にめがけて飛ばします。
    顔を動かしても、動きに合わせて超音波を飛ばすことが可能です。

    匂いを発する装置は既製品を使用しており、匂うものであればなんでも良いとのこと。
    POPの開発を想定しているそうですが、これはVRにも応用が可能であると感じました。

    今後のVRコンテンツは「視覚」だけでなく、五感全体を刺激するデバイスを活用することで、よりバーチャルな“リアリティ”を感じられることができそうです。
    今回の展示で、表現のクオリティ以上に、まずは人間の構造を理解することが大切だと感じました。

    「デジタルコンテンツEXPO 2017」のイベント詳細はこちらからご参照ください。
    https://www.dcexpo.jp

    また、どこかへ視察に行ったら、レポートします!

    伊藤 航

    電通テック 事業企画室

    美大で情報デザインを専攻し、デジタル専門職として入社。
    現在、デジタルマーケティングやコンテンツマーケティングを勉強中の3年目。ジブリとピクサーをこよなく愛し、目玉焼きが好物の25歳。

    Written by:
    伊藤 航