2017年オープンの「HOTEL SHE, OSAKA」がある弁天町は、地元大阪の人も名前は知っているけれど、あまり足を運ばない場所だそう。それなのにこのホテルには若者や訪日外国人が数多く訪れます。なぜ彼らはこの場所に惹きつけられるのでしょうか。このホテルを手がけた、ホテルプロデューサーの龍崎翔子さんにお話を伺いました。
——HOTEL SHE, OSAKAのコンセプトを教えていただけますでしょうか。
また、私がちょうどそのタイミングでレコードプレイヤーをプレゼントされたことも一つのきっかけになりました。アナログなもの、特にレコードを部屋に置くというのは町の雰囲気とも合っていて、トレンドカルチャーを発信するというホテルのコンセプトにもしっくりくると感じたので、「アナログ」というのが一つの大きなコンセプトになりました。
※1……「ジャケット買い」の略称。CDなどの商品を選ぶ際、内容を確認せず、パッケージやジャケットなどのデザインだけで購入を決断すること。
——レコード一つとっても、ホテルのコンセプトが隅々まで行き渡っているのが印象的です。
——「ソーシャル」というのもホテルのコンセプトだと伺いました。
——偶然性とか、予定調和ではない体験があるということでしょうか。
——ちなみに、今の若い方はそういった偶然の出会いなどの非日常的な体験を求めているのでしょうか。