2017.11.17

IoTがある社会の、これからのプロモーションを考える(第3回)

誰でもIoTビジネスに参入できる環境は、既に整っている

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  • IoT(Internet of Things/モノのインターネット)という言葉を耳にする機会が増え、音声認識サービスやウェアラブルデバイスも日常生活に浸透し、企業のビジネスモデルも急速に変化しています。IoTは私たちの生活にどのような変化をもたらし、マーケティングやプロモーション領域でどのような新たな価値を創出できるのか。IoT業界の識者の知見からそれをひもとき、プロモーションの未来を探ります。

    第3回は、2015年にサービスを開始後、すでに8,000を超える顧客が利用するIoT向けの通信プラットフォームSORACOMを提供する株式会社ソラコムのテクノロジー・エバンジェリスト、松下享平さんに、IoTビジネスをめぐる最新事情について伺いました。

    目次

    IoTがいまになって注目されている理由は何か?

    SORACOMは、2015年にサービスを開始したIoT通信プラットフォームを提供する会社です。IoTデバイス向けのセルラーやLPWAの無線通信を1回線、1日10円から世界中で利用できるという画期的なサービスプランで多くのお客様にご支持いただき、IoTビジネスの基盤システムとしてご利用いただいています。

    IoTという言葉がブームになってしばらく経ちますが、実は「IoT的なもの」は昔から存在していました。例えば、SUICAのような非接触型ICカードシステムや、高速道路のETCは、デバイス、通信、管理サーバーシステムという3つを使ったエッジコンピューティングの走りのようなものでしたね。

    それが、なぜいまになってビジネスとして注目されているのでしょうか?

    大きな理由は、当時と比べて参入のハードルが下がっていることです。
    これまでは、IoTを活用するためには、デバイス、通信方法、管理システムを用意する必要があり、どれもイチから構築するには、コストと時間がかかりました。
    ところが現在では、IoT活用を始めるにあたって、大げさなデバイス開発やサーバーの設置は不要になりました。どれも手軽に用意することが可能です。

    まずクラウドサーバーの登場。AWS(Amazon Web Services)やMicrosoft Azureの普及によって、初期投資として高価なサーバーを購入してシステムを開発する必要がなくなり、誰もが高度な開発をスケーラブルに行えるようになりました。

    次にデバイス。IoTデバイスは、小型コンピュータと3Dプリンターの登場により、プロトタイプから実用品まで、非常に低コスト、かつスモールスタートで製作できるようになりました。秋葉原で部品の買い物に行ったその日のうちに、プロトタイプが完成するということも現実にあり得ます。

    IoTサービスは、誰でも参入できる世界に

    このように、開発にかかるコストや時間が減ったことにより、IoTは誰でも作れる、そして参加できる業界になりました。そのためにITではない他業界からの参入も相次ぎ、一層IoTは盛り上がりをみせています。

    他業種からの参入の代表例が「Amazon Dash Button」です。Amazonは流通サービスではありますが、IoTによって新たなサービスを生み出しました。デバイスはとてもシンプルで、ボタンを押すと端末IDが送信されるだけ。どんな商品を送るのかといった処理は、すべてサーバー側で管理されています。
    実際、「Amazon Dash Button」を売ると確実に対象製品の消費が増えること分かっており、端末を持たせることによって消費者の囲い込みにもなるということは活用における一つのキーになると思います。

    「モノを売る」から「サービスを売る」へ

    IoTサービスを始めると、「モノを売る」ことから「サービスを売る」ことへ業態の変化が起こるのも特徴です。たとえば、株式会社チカク様が作られているデバイスは、端末をただ販売するのでなく、「まごチャンネル」というサービス提供をしています。これは、遠方に住む祖父母の家のテレビにIoT端末を接続することにより、テレビでかんたんに孫の動画や写真を見ることができるサービスです。デジカメの写真を見るのにもタブレットを購入したり、デバイスを販売しても面倒な設定やインターネットが必要です。「まごチャンネル」は電源さえあればIoT端末をテレビにHDMIケーブルで接続するだけで、インターネット契約やWi-Fiの設定も不要で、使い始めることができます。IoT端末は、デバイスと定期的に使える「サービス」を組み合わせることで、ものを売るだけでなく、長期のサービス提供としてビジネスを可能にします。

    「まごチャンネル」公式サイトより

    IoTは収益増加や新サービス開発だけでなく、コスト削減、効率化などにも利用できます。また、トヨタがスマートキーボックスを全車種に対応させたように、これまで対象としてきた顧客層を超え、さらに対象顧客を広げられるようにサービスが展開されることも多くなっています。

    ソラコム代表の玉川は「IoTはIT技術の総合格闘技だ!」と言っているのですが、IoTシステムは、様々な専門技術が混じり合うことで、ようやくうまく成り立つものです。現状においてIoTビジネスで成功するには、ビジネス的な要素もさることながら、運用シーンまで見据えていかに使いやすい技術を選択するかという要素が大きいという認識はおさえておくべきポイントですね。

    ——IoTは、ユーザーの行動データの収集だけでなく、既存顧客の囲い込みから新しいサービスの展開まで様々なビジネスの可能性を広げることができます。
    様々なプラットフォームができたことで、IoT導入に対するハードルは下がり、これからはアイデア一つで誰でも新しいサービスを開発できる環境になったと言えます。今ある商品や、既存のサービスも、創造力次第でまだまだ可能性が広がりそうですね。 ありがとうございました。(BAE編集部)

    松下享平

    株式会社ソラコム テクノロジー・エバンジェリスト 事業開発マネージャー

    株式会社ソラコムの事業開発マネージャーとして主にデバイスの企画を担当しながら、エバンジェリストとして活動。 90年代半ばの地方ISPの立ち上げをキャリアスタートとし、2000年よりぷらっとホーム株式会社にて、ネットワークインフラやEC事業を担当。 2015年からはIoTソリューションをリードし、業界の先駆的なIoT導入事例に関わる。

    Written by:
    BAE編集部