「例えば、企業の公式アカウントからプライベートな発言を投稿してしまうケース、その原因の多くはSNSアカウントの切り替えミスです。投稿専用の端末を用意し、1つの端末に2つ以上のアカウントを入れないといった当たり前のルールを作るだけで、リスクや運用負荷は軽減できます」
「SNSは文字数が制限されることもあります。少ない文字数では、思ってもみなかった誤解をされてしまうこともあるでしょう。あらゆる捉え方をする人がいる前提で、どのような指摘をされる可能性があるか想像を巡らし、それらに対して、ちゃんと説明できるか、答えられるか、予め確認、準備しておく必要があります」
「謝罪が新たな炎上の火種になることもあります。大抵、お詫びすべきポイントがずれているケースで『俺たちが怒っているのはそこじゃない!』というやつですね。誰が、何に対して、なぜ怒っているのか、これをしっかり理解することが重要です。また謝罪にあたっては、原因となった投稿の書き換えや安易な削除は避けた方が良いです。訂正するなら、取り消し線などで編集経緯がわかる形にしておいた方が誠実でしょう。何よりも、炎上に正面から向き合うことが重要です」
「たとえ社員の個人アカウントで、『※個人の見解です』と断りを入れた上での発信であっても、所属する企業・団体への批判は避けられません。できれば個人アカウントと同じタイミングで、会社としての見解・謝罪を発信した方が良いでしょう。当該社員へのペナルティ内容も開示することで、炎上をより迅速に鎮火できる場合もあります」