近年、シェアリングサービスが注目を集めています。宿泊場所、車、スペース、服などさまざまなものが「シェア」の対象となる中で、ミニマリストをはじめとする「物を持たない」というライフスタイルが若者を中心に広がりつつありようです。
そのトレンドの一つとして挙げられるのが、アメリカ発祥の「タイニーハウス」という移動も可能な小型の住まい。最小限の所有物で、ミニマルな生活を志向する「タイニーハウス」から見えてくる、現代人のインサイトとは何でしょうか。住まいを中心とした暮らし方に関わるサイト「YADOKARI」を中心に、タイニーハウスをはじめとする「動産」を使った遊休地の利活用や、地方自治体と組んだまちづくり、イベント企画などを手がけるYADOKARI株式会社の相馬由季さんにお話を聞きました。
――タイニーハウスの情報を発信する「TINYHOUSE ORCHESTRA」という専門サイトもやられていますね。御社が「タイニーハウス」に着目されたきっかけはなんだったのでしょうか。
――「タイニーハウス」は、文字通りに捉えると「小さな家」ということですが。例えば、プレハブ小屋やトレーラーハウスなどとは何が違うのでしょうか。
――タイニーハウスのインフラは、どうなっているんですか?
――最近ではスマートハウスなど、住居にIoT技術が取り入れられ、ますます便利になってきていますね
――アメリカでタイニーハウスが生まれたきっかけは何だったのでしょうか?
――アメリカではシェアリング文化や、ノームコアといったシンプルなライフスタイルが日本に先駆けて流行っていたように感じます。そういった背景も、タイニーハウスの流行にはありそうですね。
――日本ではどれほど普及してきているのでしょうか。
――実際に、日本ではどのような層がタイニーハウスに興味を示しているのでしょうか。
――先ほど、アメリカではタイニーハウスのコミュニティがあるというお話がありました。そういった家に住む人々は、一人でのんびり暮らしたいわけではなく、やはり交流も求めているのでしょうか。
――持っていないからこそ人と助け合う。家は小さい分、外に開かれているという感じなのでしょうか。
――最近は日本でもシェア文化が浸透しつつあるので、タイニーハウスが受け入れられる余地はありそうですね。ミニマリストという、少ない所有物で生活をしようとする人々も出てきています。
タイニーハウスに象徴されるような、物を持たないライフスタイルが注目されるのは、決して物を持ちたくないわけではなく、便利な暮らしや豊かな暮らしを目指すために、便利なツールを駆使して、自分の好きな暮らし方を実現できるようになった時代の一側面なのかもしれません。
例えば、服や車を手軽にシェアできるようになったのも、インターネットを通じたシェアリングサービスが利用できるようになったからですし、生活に関わるあらゆる便利な道具が手のひらに収まってどこにでも持ち運べるスマートフォンに集約されているからこそ、私たちはあらゆる「所有物」から解放されるようになったとも言えるでしょう。
住まいに限らず、あらゆる消費行動において人々がそれぞれにとって理想的なサイズ感の生活を模索する、という傾向はこれからも続いていきそうです。また、その流れにはやはり、テクノロジーの発展が大きく寄与していることも見逃せません。